飛蚊症とは?
明るい所や白い壁、青空などを見つめたとき、目の前に虫や糸くずなどの「浮遊物」が飛んでいるように見えることがあります。視線を動かしても一緒に移動してくるように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えませんが、暗い所では気にならなくなります。 このような症状を医学的に「飛蚊症」といいます。
眼の前を飛ぶ「浮遊物」の形のいろいろ
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目の前を浮かんで飛んでいる「浮遊物」の正体は?
その正体は目の中にあったのです!
眼球の中の大部分は、硝子体(しょうしたい)と呼ばれるゼリー状の透明な物質がつまっています。
角膜と水晶体を通して外から入ってきた光は、この硝子体を通過して網膜まで達します。
ところが硝子体に何らかの原因で“濁り”が生じると、明るい所を見たときにその濁りの影が網膜に映り、眼球の動きとともに揺れ動き、あたかも虫や糸くずなどの「浮遊物」が飛んでいるように見え、飛蚊症として自覚されます。
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この“濁り”には、病的な原因によるものと生理的な原因によるものがあります。
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病的変化
網膜に孔があいたり(網膜剥離・裂孔)、出血が原因のことがあります。その場合は、原因に対して治療を行います。
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生理的変化
近視が強かったり、年齢的な変化で出てくるタイプです。生理的なものなので、基本は経過観察ですが、レーザー治療(レーザービトレオライシス)も可能です。ただ、全ての飛蚊症が対象になるわけではないので、医師と相談してください。
レーザービトレオライシスとはなんですか?
飛蚊症レーザーの治療です。低侵襲性の痛みを伴わない治療で、飛蚊症を蒸散させ、可能な範囲で小さくします。
痛み止めの点眼をして治療用コンタクトレンズを装着して、レーザーを照射します。1回当たりの所要時間は約15分です。
1回で満足される方もいらっしゃいますが、希望あれば追加することもできます。 治療直後に視界に小さな黒点が見える場合がありますが、これらの小さな気泡はすぐに消失します。
また、軽度の不快感、充血、又は一時的なかすみ目が生じる場合がある点にも留意してください。
治療費
自費診療
片眼 初回:10万1860円(税込)です。2回目以降は、毎回3万560円(税込)となります。
医療費控除の対象となります。