鼻涙管(目頭~鼻までの涙の通路)が先天的に狭窄しているために、眼脂(めやに)・涙がたくさん出てしまう病気です。
多くのお子さんは1歳くらいまでに自然治癒することが多いので、点眼による経過観察をしますが、問題点もあります。①眼脂に対し抗生剤の点眼を長期に使用すること。②1歳まで経過観察をし自然治癒しなかった場合、お子さんが大きくなり力も強くなってくるので、狭窄している部分を開放するブジー治療が難しくなることです。その場合は全身麻酔が必要になることもあります。当院ではご家族と相談しながら生後4ヶ月~1歳にかけて、ブジー治療を推奨します。
ブジー治療の問題点は、①大人と違って局所麻酔では内視鏡を用いることができないため、医師の感覚的なものになることや解剖学的な問題で、1回の成功率は80~90%になること。②非常に稀ですが、鼻涙管にたまった菌が肺や心臓などに感染することです。