日帰り白内障手術

白内障とは水晶体(カメラでいうレンズ)が、年齢や病気により混濁した状態です。

  • 白内障

白内障手術について

白内障手術では混濁した水晶体を取りのぞき、眼内レンズを挿入します。
医療技術の進歩により、現在は患者さんにとって痛みもなく、負担の少ない手術となっています。
最新の機材で細心の注意を払いながら手術を行いますので安心してお受け頂けます。

 

かきのき眼科では手術の不安除去目的で低濃度笑気ガス麻酔を用いております。

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※当院での白内障手術は日帰り手術となります。入院希望や他の病院での手術希望の場合は、ご紹介いたしますので、ご遠慮なくお申し出ください。

  • ※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。

    白内障手術

眼内レンズについて

眼内レンズには『単焦点レンズ』と『多焦点レンズ』があります。

単焦点レンズ 多焦点レンズ
対象 全員
  • 基本、75歳以下の方
  • 網膜や角膜に病気がある方は適応外になります。
見え方のイメージ

奥の景色ははっきり見えますが、手前の名刺が見えにくいです。

単焦点レンズに比べ、手前の名刺も見えやすいです。

裸眼で

ピントが合う場所

遠方・中間・近方のいずれか1箇所:単焦点

①遠方+中間+近方(40cm):パンオプティクス

②遠方+中間+近方(30cm): ジェメトリック

③遠方から近方(33cm): シナジー

④遠方から中間(60cm): ビビティー

特徴 遠方にピントを合わせた場合は老眼鏡、近方にピントを合わせた場合は遠方を見るための眼鏡が必要になります。

・眼鏡の使用頻度が減ります。

・ハローやグレアと言われる、夜間の車のライトや街灯の光が強く感じることがあります。

・水の中から見てるような見え方になることが稀にあります。

費用

(片眼)

保険診療
1割:約1万8千円
2割:約3万6千円
3割:約5万4千円

 

選定療養(手術代:保険診療+レンズ代:自費診療)

①手術代:保険診療

1割 : 約1万8千円

2割 : 約3万6千円
3割 : 約5万4千円

②レンズ代:自費診療(税込)

21万円 ~28万円

 

 

※選定療養とは:手術代は保険診療で、多焦点レンズ代は自費診療となります。

当院は多焦点レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。

多焦点レンズ一覧表

レンズ外観
名称 パン
オプティクス
ジェメトリック シナジー ビビティー

レンズ代金

(税込)

21万円
乱視用23万円
25万円
乱視用27万円
26万円
乱視用28万円
21万円
焦点の特性 3焦点
遠方と中間と近方
3焦点
遠方と中間と近方
遠方から近方
(連続的)
遠方から中間
(連続的)
近見の
焦点距離
60cmと
40cm
60cmと
30cm
33cm 60cm

※近見距離の目安
● パソコン:40~50cm
● 座って読書・スマホ・タブレット:30cm
● 横になって読書・スマホ・タブレット:20cm

ハロー・グレア やや有 やや有 ほぼ無
読書
パソコン
夜間運転
生産国
(メーカー名)
アメリカ
(Alcon)
日本
(HOYA)
アメリカ
(AMO)
アメリカ
(Alcon)

日帰り白内障手術に関するQ&A

Q:手術は痛いですか?

痛くありません。
ただし、局所麻酔(点眼麻酔や白目の注射の麻酔)のため、少し感じます。

Q:すぐにみえるようになりますか?

個人差がありますが、視力が安定するのに2~4週間くらいかかります。
眼鏡を合わせて、はじめてすっきりみえるようになります。
眼鏡は術後1ヶ月くらいで作成します。
角膜や眼底に病気がある方は、視力が出にくいことがあります。

Q:手術後の見え方の変化はありますか?

手術により濁りをとりますので、まぶしいと感じることがあります。多くの方は慣れます。
青みを帯びてみえることがあります。水晶体が加齢により黄色味を帯びており、青色が目に入りにくい状態だったためです。
視野に黒いものが飛んで見えることがあります。白内障により霞んでいたため、気にならなかった「飛蚊症」が見えるようになるからです。
視野の周囲に三日月のような像が見えることがあります。眼内レンズのふちで光が反射して見えるからです。

Q:手術までどれくらい待ちますか

予約状況によりますが、1~2ヶ月先になります。目の状態によっては、早めに白内障手術を要することもあります。

Q:手術までの流れを教えてください。
  1. 医師の診察をうけて、手術日を決定いたします。
  2. その後、手術のための目の検査をうけていただきます。
  3. 医師が全身検査の結果と、手術内容のご説明をいたします。
Q:両眼同時に手術できますか?

当院では、片眼を手術して、1~2週間後にもう片眼を手術します。

Q:片眼手術したら、もう片眼も手術しなくてはいけないのですか?

必ずしも必要ではありませんが、ほとんどの方が両眼を希望されます。

Q:術後の診察は必要ですか?

術翌日、術後2~3日後、1週間後、2週間後、1ヵ月後・・・と必要になります。特に術後2~3日目の診察は、術後感染症などの早期発見のために、必ず必要です。

Q:『単焦点レンズ』と『多焦点レンズ』は手術の方法も違うのですか?

単焦点レンズも多焦点レンズも手術方法は全く同じで、レンズが違うだけです。

Q:多焦点レンズは医療費控除の対象になりますか?

対象になります。

Q:多焦点レンズは眼鏡がいらなくなるのですか?

レンズの種類により、近くが見えにくかったり、中間が見えにくかったりしますので、眼鏡が必要になることもあります。特に長時間のパソコンや読書は老眼鏡を使った方が楽です。
職業や趣味にもよりますが、眼鏡がなくても快適に生活ができる方が多いです。

Q:レンズは一生もつのですか?

基本的に一生もちます。しかし、目を激しくぶつけたり、アトピー性皮膚炎などの一部の方はレンズがずれたりして、再手術が必要になることもあります。
後発白内障という、レンズをいれる袋が術後数ヶ月~数年経って濁ってくるので、外来でレーザー処置が必要になることがあります。

Q:洗顔や洗髪はいつからしていいのですか?

傷口からばい菌が入らないように、少なくても3日間は水が入るような行為はしないでください。
顔を洗いたい時は、よくしぼったタオルで顔をふいてください。
洗髪したい時は、美容院で目に水がはいらないよう洗髪してもらってください。

Q:仕事やスポーツはいつからしていいのですか?

事務的な仕事でしたら、手術当日から可能なことが多いですが、個人差がありますのでご注意ください。スポーツは約2週間控えてください。ただし、プールは約1ヶ月間控えてください。

Q:お酒やタバコはいつからしていいのですか?

手術当日は控えてください。

Q:選定療養とはなんですか?

選定医療とは、手術代は保険診療で、多焦点レンズ代は自費診療となります。多焦点レンズ代は自費診療ですが、クリニックで価格を自由に決められるわけではなく、厚生労働省から認可を受けた価格となります。これに伴い、今までに比べ価格が下がり、患者さんにメリットが多くなります。ただ、100点満点の多焦点レンズはまだ存在しないので、多焦点レンズのマイナス点もご理解いただく必要がありますし、角膜や網膜の病気がある方は適応外となります。

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