まぶた外来(眼形成外科外来)のご案内
眼瞼手術のスペシャリストが担当
当院のまぶた外来(眼形成外科外来)は、形成外科と眼科双方のスペシャリストである村上 正洋医師が診察から眼瞼手術(まぶたの手術)まで一貫して担当いたします。眼科医の持つ知識と形成外科医の持つ手技をより高いレベルで融合させた眼形成外科を提供いたします。
村上 正洋
1989年 日本医科大学卒業。医学博士。日本形成外科学会専門医。
日本医科大学付属病院形成外科・美容外科医局長、日本医科大学武蔵小杉病院形成外科教授を経て、現在、眼科にて眼形成外科診療に専念。顔面・眼瞼形成外科の研修のためのオーストラリアへの2回の留学経験を活かし、視機能と整容の両立を目指す新境地である眼形成外科を本邦に広める活動をライフワークとしながら、多数の眼瞼形成外科手術を行うトップランナーの一人。
『毎日が発見』2019年1月号より引用
「視機能」と「整容面」の両立
目は顔の印象を左右する大切な部分のため、患者さんの生活の質(Quality of Life)の向上には、視機能の質(Quality of Vision)の向上のみならず、整容面への配慮(Quality of Look)も欠くことができません。 豊富な実績をもつ医師が上まぶたや下まぶたの状態を丁寧に確認し、視機能と整容面のどちらにも配慮しながら診察と手術を行います。
保険診療の日帰り手術
眼瞼下垂の手術は、局部麻酔で速やかに治療でき、保険適用となっています。上まぶたと下まぶたの両方の疾患に対応いたします。できる限り患者さんへの負担が少ない治療を実現いたします。
安心できる、丁寧な事前説明
手術は後戻りできない治療なので、分かりやすい説明を心がけ、患者さんご自身に治療方針などを十分にご理解いただくことが大切だと考えています。治療に関するご希望やご質問など、遠慮なくお話しください。視機能と整容の両面から納得のいく治療を進められるように対応いたします。手術を受けるべきか迷っている方も、お気軽にご相談ください。
不安を軽減する低濃度笑気ガス麻酔
不安や心配の強い患者さんには笑気麻酔を使い、リラックスして手術を受けていただけます。 歯科では、小さなお子さんの治療の際などに、前から使用されており、非常に安全性の高い麻酔です。 低濃度笑気ガス麻酔の詳細はこちら
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂の主な症状
以下のような症状やお悩みがある場合は、眼瞼下垂かもしれません。
- まぶたが重く、目が開けづらい
- まぶたが瞳にかかる
- 目の上がくぼんでいる
- 眠そうに見える
- まぶたの皮膚が垂れて、まつ毛の根元が見えない
- 上まぶたのくぼみが出てきた
- 肩こりや頭痛がある
- 目が疲れやすい
- 眉毛が位置が上がる
- おでこのシワが目立つ
- おでこに力を入れないと目が開けられない
- 物をみるときに顎があがる
- 年齢とともに目が小さくなってきた
- 二重の幅が広くなる など
眼瞼下垂の原因
先天性眼瞼下垂
生まれつき、まぶたが十分に開けられない状態です。ほとんどの場合、片目に起こります。 まぶたの運動を司る眼瞼挙筋が未発達であるか、筋肉を動かすための神経の発達に異常があることが原因とされています。視力の発達がしづらくなり、弱視の原因になる場合もあるため、定期的な診察・検査が大切です。
後天性眼瞼下垂
もともとは普通にまぶたが開いていた人が、徐々に、あるいは急にまぶたが下がってきた状態です。 加齢などにより、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋の末端にある挙筋腱膜が緩んで起こる腱膜性眼瞼下垂が大多数ですが、稀に神経や筋肉の異常が原因となって起こっている場合があるため注意が必要です。
腱膜性眼瞼下垂(ほとんどの眼瞼下垂)
腱膜性眼瞼下垂症は、加齢、白内障手術、コンタクトレンズ長期装用が原因で起こると考えられています。
神経や筋肉の異常が原因となっている眼瞼下垂
重症筋無力症、動眼神経麻痺(脳梗塞、脳動脈瘤など)、ミトコンドリアミオパチー、筋強直性ジストロフィーなど、神経、筋肉、神経筋接合部等の障害が原因で、まぶたが下がることがあります。
皮膚弛緩症(偽眼瞼下垂)
まぶたの筋肉や腱膜の働きは問題がなく、加齢などでまぶたの皮膚のたるみが強くなり垂れ下がっている状態を皮膚弛緩症(偽眼瞼下垂)といいます。皮膚弛緩症でも眼瞼下垂と同じように視野が狭くなったり、眼精疲労、頭痛、肩こりを引き起こしたり、おでこにシワが寄りやすくなるなどの症状が現れます。視野を妨げる場合には治療の対象になります。